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The Mamas & The Papas | Mando Diao |
Manic street preachers | Mansun |
Maroon 5 | The Mars Volta |
Massive Attack | MC5 |
Metttalica | Mew |
Miles Davis | Missy Elliott |
Mogwai | Motor Ace |
Mr.Big | Muse |
The Music | My Bloody Valentine |
The Mamas & The Papas
評価 全集みたいなのだしなし
あえてつけるとB
デビューは66年、フォークロックで一世を風靡したママス&パパスの全集みたいなベストです。あんまり有名じゃないかな。けど「夢のカリフォルニア」は聞いたことがあると思います。あと「Monday Monday」て全米No1になった曲もあります。男女混成のコーラスが他とはちょっと違う海を思い起こさせる音です。
けど今あげた2曲以外は完成度も低くパッとしない楽曲が多いですね。きいていると少しうっとうしくなります。親父からもらったものだけど親父も気に入ってなくて、、まぁあの青春の2曲聞けば十分かと思うバンドですね。
Mando Diao / Bring 'EM In
評価 A
スウェーデン発のガレージR&Rバンドマンドゥ・ディアオです。なかなか出すことの出来ない疾走感があります。「周りの人たちはメタリカとかガンズ・アンド・ローゼズとかにはまってたから、僕がビートルズの方がいいと説得しても無駄だったよ。」と青春時代のことを語るグスタフ君。ビートルマニアで17歳ぐらいまで自分がジョン・レノンの生まれ変わりと信じていたそうな。(ジョンが死んだのは1980年12月、グスタフがうまれたのはその2ヶ月後だからだって。)
このグスタフ君、整った顔立ちしてるし、何かと発言かっこつけつるんですよ。例えば、
「マンドゥ・ディアオのおかげで俺は泣くことを覚え、叫ぶことを覚えた」 ですって。笑う?心酔する?
このアルバムに入ってる曲は全部かっこいいです。1曲目からやられました。駆け抜ける疾走感もサビでのメロディの展開もどれもよくできてるんです。2曲目は少し骨太にR&R、これはどの曲にも言えるのですがありふれたメロディにコード進行、それ故とてもキャッチャーな仕上がりになり、それに疾走感まで加わればただただかっこいいです。ビートルズを聞いていただけあって曲の展開が実に上手いです。8なんかまんまビートルズだもんね。演奏も歌唱力もたいしたことないのに魅力を放ついいバンドで聞いて損はしないと思います。古いロックを基盤においた楽曲ばかりでどの曲も光っているのですがアルバム全体としてはチグハグ、まとまりもなにもあったもんじゃないです。が、それも気にならない勢いがあります。ただ、10,11みたいにメロディの光る曲と、荒々しい古くさいようなR&Rのギャップが大きくてアルバム聞き終えた時の気分としては何ともいえない、もどかしさがあります。 (ハッ!チグハグ気になってんじゃん。)
2ndをとても楽しみにしていたのにこのアルバムとは大きく質感の違った音でがっかり。
シングルを聞ききました。あいかわらずいいメロディなのにこもったような音でイマイチパっとしませんでした。酒場みたいな雰囲気で、古いブリットポップのようです。もっとモッドというか爽快感のあるようなのが良かったなぁ。アルバムの完成度は高そうだけど。
Manic Street Preachers / GENERATION TERRORISTS
評価 B+++
レビューじゃないです。語らずにはいられないマニックスのヒストリーでも。
「デビューアルバムを世界中でナンバーワンにして俺達は解散する。」
そう言い放ってデビューしたマニックストリートプリーチャーズの1st。この発言を「かっこいい」と思うか「バカ」と思うかとりたてて考えず「できるわけないだろ」と思うかでであなたの持っている少年の心が分かりますが、こんな小学生みたいな夢を本気で考えている男は懐でかいっすよ。パフォーマンスにしても。 結果は英、米ともに惨敗。解散宣言を撤回して今も活動を続けるのですが、この大言壮語なイメージはこの後の彼らに大きく関わってきます。(これで聞いたって人もこれのせいで嫌いって人) よくわかんねぇ様な哲学的なメッセージ性の強い歌詞に、ギタリストのリッチーが腕に剃刀で自ら4REALと刻み込むという事件をおこしたりなにかとパンキッシュな奴らです。
このギタリストのリッチーは1995年の全米ツアーの前日に突然謎の失踪をします。現在も消息不明。わけ分かんないね。それでバンドは活動休止、解散も囁かれたが復活。衝動的だった今までとは違って深く歌い上げるような楽曲を作るようになり、今や英国の国民的バンドに。なんてサクセスストーリーだよ。センセーションってことで初期の作品は語り継がれるだろうし、今じゃセールスも安定した「歌」系のバンドに。演歌のような古くさい曲もあるが、妙に染みわたるヴォーカル+「悲しみを乗り越えて」的な宣伝文句 で好きにならずにはいられない。この人たちまだリッチーの口座に印税振り込んでるですよ。泣かせるじゃないか。僕の中での好感度上げずにはいられないじゃないか。
楽曲もバンドもヒストリーもずるいよね。こんなんやられたら好きになるにきまってんだろ。それが嫌って人とに別れるかな。
Mansun / Six
評価 A+
Mansunの2ndアルバム。彼らがデビューしたのは1996年、ブリットポップの余韻冷めやらぬ中でのデビューに最初はビジュアルバンド扱いされてたそうです。98年リリースのこの2ndは、単なるビジュアルバンドではないことを示した傑作のコンセプトアルバムで、ふっとんでいます。
僕は中古CD屋で見つけた次の「Little Kix」から入ったのでこのアルバムにはかなりの衝撃を受けました。暗く、死にそうに美しいメロディを歌う彼らに惚れ込んだのに全然違う。けどじっくり聞くとこれも相変わらずの美メロで、圧倒されるスケールのとりこになりました。最高傑作の名どうりの傑作です。(3rdとコンセプトが違い、比べがたい気がするけど)
1曲目から度肝を抜かれました。この度重なる転調は凄いです。全く違っているのに一貫性を持った壮大な曲で、1回きいただけでは何が何やらといった感想を受ける曲です。全曲通してメロディが美しくて魅了されてしまいます。3曲目なんかパンクっぽいのに幻想的で、彼らのセンスを感じます。全曲磨かれた優れた楽曲なのでぜひきいてほしいアルバムです。
Mansun / Little Kix
評価 A+
輝いているといった印象をうけるアルバムですね。完璧に仕上がっている構成に美しいメロディが加わり、素晴らしい世界観があります。 暗く、まるで今にも死にそうな雰囲気が真似しがたい光彩を放っています。
Maroon 5 / Songs About Jane
評価 B
話題性ととっつきやすさはあるので
R&Bとの融合、スパイダーマンのサントラにも使われて大人気のMaroon 5です。「This love」がサントラに収録されました。スペシャでサントラ特集のようにアナ・ジョンソンとかかかってるときにこの1曲を聞いて強く耳に残りったのを覚えてます。この次のシングルが気に入らなくて聞こうと思わなかったのですが、話題になってたのでレンタル。2と8が好きです。
実に分かりやすいR&Bをならします。昔ながらというか、安っぽいというか。楽曲のセンスの光る曲とそうでないのとのギャップが大きくて入り込めなかった。この卓越した分かりやすさが売りなんだろうが、そこまでわざとらしくないのが光ってる所ですかね。ところで、この人たちRoosterと雰囲気かぶるよね。Roosterが後だけど。彼らのシングル「Come Get Some」はかっこよく作り込んでいるのだが、キャッチャーに分かりやすいように仕上げているのがどうにも好きになれない。これは「This love」にも言えますが、磨き上げてるのにこちらよりに仕上げた「上物のB級」って楽曲は好きになれません。相手の意のままになるのが嫌なんです、ハイ、ひねくれ者です。それでもこの2と8は魅力を放っています。
The Mars Volta / De-Loused In The Comatorium
評価 A
ジャケットから異色放ちまくってるマーズヴォルタのデビューアルバムです。At the Drive-inで活動してたアフロの人が新たに結成したバンドです。ATDIの他のメンバーは水で薄めたようなしょぼいロックやってましたが、こちらは実験性も持ち合わせたおもしろいアルバムになってます。曲が落ち着いてなくてふらふらと曲調が変わります。空を飛んでるような浮遊感と疾走感があわさってすごいハラハラ、聞いてて落ち着きません。 2曲目がすごいいいです。1曲目の落ち着いた雰囲気を一蹴、怒濤の勢いで駆け抜けるのですがメロディが牧歌的でほのぼのしてるのにUp Tempoでうなるギターにドラム。まじすげぇよ。「チムチムリー」みたいなメロディにふっとんだ人たちが音をかき鳴らすんだから。メリーポピンズが傘前につきだして突撃してくんだっつの。この1曲が強烈すぎて他がかすんでしまう。
全曲聞いてて緊張するような曲ばかりで雰囲気は違うのだけどアルバムとしてはまとまっています。1曲1曲ハラハラさせられるんだけど2曲目が強烈すぎて印象が薄くなってしまう。けど全部2曲目みたいにしたら緊張が張りつめすぎて子供は泣いちゃうだろう。序盤で吹っ飛ばせておいて後の楽曲もきちんと聴かせるというねらいだとしたらよくまとめています。
The Mars Volta / Frances The Mute
評価 A
At the Drive-inのアフロ組で結成されたマーズヴォルタの2ndです。前作同様、レッチリからフリーとジョンが参加してるそうな。組曲になってて1曲の長さが半端じゃないので、1章ごとにトラックは換えられてますがそれでも余裕で10分超える楽曲ばかりです。
ちなみに僕はこのジャケットを添付ファイルにして友人に「明日が見えない」ってメールしたのに、友人から普通に「これなに?」て返信された苦い思い出があります。つっこんでよ。
色んな面で前作以上の出来。
前作以上に難解です。相変わらずギターがうなりまくってて曲調が落ち着いてません。浮遊感はへったのに前作以上の緊張感があり、次の予測が出来ず、ハラハラさせられっぱなしです。力強くなり、前作以上に強烈。
けど、前作の(特に2曲目)安易なハラハラ感でなくなったのが少し残念。ジェットコースターに乗るのなんかよりもはるかに手軽に浮遊感と緊張感が味わえたのに今作では音楽性がさらに高まったかわりにその手軽さはなくなってます。組曲形式だからでしょうが、曲が多いし1曲1曲長い。もう少しはぶいてすっきりとしたまとまりの方がよかった気もします。
MC5 / Kick Out The Jams
評価 S−
1968年に収録された、MC5のライブ・デビューアルバム、Kick Out The Jamsです。この攻撃性には度肝を抜かれました。 彼らはどこまでも政治的で、過激なイメージがついている暴力的なバンドです。が、この痛いまでのReal Punkには不変的な色あせることのない力強さがあります。たまらなくかっこいい。
今こんな音を出せるバンドはいないんじゃないかと思わせる音です。68年のシカゴでの最悪の暴力衝突によって「過激」というイメージがついて回ったように、社会に対する姿勢、精神がいつだって過激で攻撃的ではないとこんな音は出せないんだと思います。 このライブ盤から溢れるエネルギーを感じることの出来ない人などいません。まさに狂熱、破壊的です。2曲目のタイトル曲のイントロでの「Kick Out The Jams、 Motherfucker !!」ってシャウトが問題になって「Brothers and sisters」に当時は変えられたりしましたが、今ではちゃんと聞くことができます。ほとばしる衝動を感じられます。
この全体を通しての驚異のテンション、凄まじい破壊力、最強のライブアルバムですね。
Mew / Frengers
評価 A++
アルバム名は「Frend」と「Strenger」をかけあわせて「Frengers」。「友達」と「見知らぬ人」。普段聴き慣れたポップ・ミュージックではないけれど、“なんじゃこりゃ”って代物でもないってこと。始めて会うんだけどどこか親しみをおぼえてしまうという意味があるのだそうで。 なんとも的確ですね。
まあ、大体のサイトさんで高評価を受けているアルバムですので僕が今更かたるのもなんですけどこのメランコリックな美しいメロディと轟音ノイズがたまりません。1曲目から素晴らしいです。力強いドラムにシンセとギターの絡みが合わさって盛り上げていく始まりから美しく、扉を開くようにして鳴り響くヨーナス君のヴォーカルがたまらなく感情を揺さぶります。1,2,3とバンドの力強さを見せるような曲が続いたあとに入る4曲目は印象の少し変わった優しい響きを持った曲で、アルバムにいいまとまりを持たせています。続く5も美しいのですが、何と言っても8,9,10の流れが素晴らしい。8は感動的です。 どこかで聞いたことがあるようなフレーズが多いのですが、それを上手く自分たちの音にアレンジしていて温かみのある構成となっているところが好印象です。
何とも凡庸なレビューになってしまった。何か変わったことを書けないかな。 彼らを語る上で、よくスマパンやマイブラが引き合いに出される。確かに似ている所があるけどその2バンドと比べるには少しスケールが小さい気がする。彼らよりもこぢんまりとしている。要は、メランコリックな美しいメロディ+ギターノイズによって作られる幻想的な世界観がそれを連想させるというわけだろう。色んな所から音を持ってきて合わせているから二番煎じという印象を与えないが、それが逆にこぢんまりとした印象を受けさせる。 ・・・駄目だ。何ら変わりがない。 また今度新作との音のつながりを考えてみることにしよう。
このジャケット気味悪い。
マスター、マスター。
It's so cool